中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

ゼネコン業績:大林組・安藤ハザマ・東洋建設の2021年度の業績予想

本日の日経平均株価は前日比699円安の27,448円です。この数日続落ですが、このまま更に下がったところで保有銘柄の買増しをしたいと思っており、忙しい中でも株価の動きだけは毎日ウォッチしています。

さて、本日も業務多忙のため、昼休みに株価を眺める程度しか出来ず、決算短信を見る時間はゼロで、先ほど帰宅して決算短信のチェックを開始しました。

5月12日に大林組・安藤ハザマ・東洋建設が決算発表をしています。大林組の2021年度業績予想は、売上高 +8.1%、営業利益 △22.9%、経常利益 △23.5%となっています。20210512kessan1.pdf (obayashi.co.jp)

予想の前提は決算短信には記載がなく、決算説明会資料において、「2021年度の売上高は国内建築事業において、前年度と比較し手持ち大型工事が進捗することなどから、前年度比1,431億円増の1兆9,100億円を見込んでおりますが、営業利益は国内建築事業における競争激化による工事利益率の低下により、前年度比281億円減の950億円を見込んでおります。」とあるだけです。

次に安藤ハザマです。https://www.ad-hzm.co.jp/ir/pdf/pre/statement/2021_4.pdf

2021年度の業績予想は、売上高 +5.1%、営業利益 △10.2%、経常利益 △9.7%となっています。理由について短信に書いてあるのですが、良く分かりません。

 最後に東洋建設(海上土木大手)です。2021_03.pdf (toyo-const.co.jp)

2021年度業績予想は、売上高 △1.7%、営業利益 △37.6%、経常利益 △36.9%となっています。予想数値が保守的なのかどうか分かりませんが、見通しが良くないですね。決算短信の記載は次のとおりです。

建設産業におきましては、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」により公共建設投資は堅調に推移すると見込まれるものの、新型コロナウイルス感染症の影響による企業収益の落ち込みや先行きの不透明感等から、民間設備投資の抑制が続くことが懸念されます。このような状況の中、当社グループは、中期経営計画“Being a resilient company”の2年目となる2021年度をレジリエント企業への変貌を加速させる年と位置付けております。カーボンニュートラルへの対応などの環境変化を認識し、洋上風力発電施設の建設事業といった将来に向けての新たな成長戦略を推進し、基幹3事業である国内土木、国内建築、海外建設各事業における重点施策を力強く実行するとともに、グループ力を最大限に発揮し、計画の目標達成に向けて取り組んでまいります。

ポイントは太字でハイライトした箇所かと思います。