中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

ゼネコン業績:西松建設・五洋建設の2021年度の業績予想

昨日の日経新聞でインベストメントチェーン特集が3ページにわたり記載されており、「物言う機関投資家」、「ESGの視点」など分かり易く簡潔に解説がありましたので、まだご覧になっていない方は、さっと目を通されるとよいかと思います。

5月11日に西松・五洋建設が決算発表をしており、各社、2021年度業績予想を開示しています。まず、西松建設は次のURLのとおりです。https://www.nishimatsu.co.jp/assets/upload/ir_news/1620709841_026888300.pdf

2020年度が売上高は前年比△14.1%、営業利益△17.2%、経常利益△16.6%となっています。2021年度予想は、売上高+0.2%、営業利益+0.2%、経常利益△1.7%で、今後の見通しについて次のとおり記載されています。

国内経済の今後の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症に対するワクチンの普及や各種政策の効果等により持ち直しの動きが続くことが期待されますが、国内外の感染拡大による下振れリスクもあり、不確実性の高い状況が続くものと予想されます。土木分野の見通しにつきましては、政府建設投資は、「防災・減災」「国土強靭化」の対策が進められることから、当連結会計年度と比べ、横ばいまたは微増での推移が予想されます。また、インフラの老朽化対策のため、リニューアル市場は堅調に伸長することが見込まれます。民間建設投資については、新規設備投資は伸び悩むものの、既存施設の維持更新工事は増加が見込まれます。建築分野の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症等の影響により、民間建設投資は当連結会計年度と比べ、減少が予想されるものの、EC市場の拡大による物流施設の需要の継続または増加など、一部の市場では底堅い需要が見込まれます。

次に五洋建設ですが、次のとおりで、2020年度は売上高は前年比△17.9%、営業利益△8.1%、経常利益△6.1%となっています。また、2021年度予想は、売上高+4.2%、営業利益△4.8%、経常利益△6.7%です。

http://www.penta-ocean.co.jp/ir/data/account/033/pdf/20210511.pdf

今後の見通しは、次のような記載になっています。

2021年度の国内外経済の見通しにつきましては、新型コロナウィルス感染症再拡大の影響により、当面先行き不透明な状況が続くものとみられます。2021年度の国内建設市場につきましては、公共投資は、防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策(2021年~2025年度)等により高水準で推移するものと見込まれます。民間建設投資も、ポストコロナ、カーボンニュートラル実現等に向けて回復が見込まれます

昨日12日には大林組、安藤ハザマ、鹿島などが決算発表をしているはずですが、業務が多忙で全く見れておりませんので、夜、時間があれば、書きたいと思います。