中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

空間ディスプレイ銘柄の丹青社(9743)が第2四半期決算を発表

本日も毎週の習慣にしている今週1週間の保有銘柄などの株価の動きの分析、新聞等での周辺情報の整理をしています。昨日、空間ディスプレイ銘柄の丹青社(9743)の2020年度の第2四半期決算と通期の業績見通しの公表がありましたので、これについて触れたいと思います。

丹精社は、私の保有銘柄の1つですが、以前にブログで次のように空間ディスプレイ銘柄は買い推奨ということを書かせていただきました。http://keieikikaku.hatenablog.com/entry/2020/08/09/190347

1月期決算のため2月~7月期の決算発表となりますが、①5月-7月の3ヵ月(Q2) ②2月ー7月期の1H(「ワンハーフ」といい、6ヵ月の意味です) ③通期(予想)のそれぞれの売上高、営業利益及び経常利益について前年同期との増減を比較すると次のとおりになります(Q2の数値自体は決算短信には書かれていないので、計算する必要があります)。

  • 売上高  Q2 +  6.5% 1H:+   0.1%  通期:-13.6%
  • 営業利益 Q2 +141.0% 1H:+38.2% 通期:-34.8%
  • 経常利益 Q2 +142.5% 1H:+36.4% 通期:-35.3%

Q1は売上高は前年同期比で5%減でしたが、Q2はプラスとなっています。ただし、通期見通しは、前年比でマイナスとなっています。コロナの第2波、第3波の可能性もあるので、下期の見通しを厳し目に見ているのだと思います。

ここで、同業を見る必要があります。同業大手は、乃村工藝社(9716)ですが、9月10日に通期の業績見通しを公表しましたが、前年度比で売上高は-16.5%、営業利益は-55%でしたが、翌日の株価を見ると+37円の806円となっています。市場は、見通しを保守的と受けとめているのか、今期は厳しくても来期以降に期待しているように思います。

丹青社の株価は1月21日(株式市場がコロナを意識しはじめた日)より前は1,300円でしたが、昨日の終値は747円です。日経平均が16,000円になった3月19日時点は557円でした。

コロナにも世間は徐々に慣れてきており、東京五輪も中止はないような意見も出ています。大阪万博も控えています。空間ディスプレイ銘柄は今後確実に上昇が見込まれる気がします。まだバーゲン価格である今が買い増しをする絶好のチャンスと思います(丹精社はネットキャッシュの状態にあり、財務は健全です)。