昨日、新聞記事の整理をしていたところロックダウン世代という言葉がありました。コロナウィルスの影響を受け、教育や就職の機会を失ったことで労働市場で将来不利益を受ける可能性のある世代をいいます。
日本の世代は、団塊世代(70~72歳)、バブル世代(50代前半)、就職氷河期世代(30代後半~40代)、ミレ二アル世代(20代)があります。私の場合は、就職氷河期世代ということで、一流大学を出ないと一流企業への就職が厳しかった世代で、非正規社員が多い世代とも言われています。
これら世代の中、ミレ二アル世代は、他の世代と物に対する価値感が大きく異なると言われています。他の世代は、物に執着し、物事を全て金に換算して考える傾向にあり、つまり、安いか高いか、儲かるか儲からないかといった観点で考えます。
一方、ミレ二アル世代は、インターネットが普及した環境で育ち、SNSで情報を収集し、旅行に積極的であったりする世代であり、物の所有に必ずしもこだわらないと言われています。私の大学生の頃は、学生は大学に入ると車の免許を取り、車を買うことが1つのステータスでしたが、20代の人は車の所有にこだわらず、結果、ワークシェアリングが流行る原動力となっています。
また、ミレ二アル世代は物を買うときにも、その物の値段・品質だけでなく、その物の環境に与える影響、製造する企業の環境・社会への取組みを考えることも多いと言われています。これがESGに影響を与えているとも言われます。言葉は悪いかも知れませんが、ある意味では経済合理性の感覚の欠落した世代とも言えます。
しかし、この世代が今後の日本の購買層の中心を占めるのです。三レミアル世代はグローバルでは3人に1人がこれに該当し、77億人の中の25億人が相当すると言われています。ということであれば、ミレニアム世代が購買する製品・サービスを供給する企業はどこかという観点で銘柄を探すのが中長期視点での投資を考える上で重要になってくるかも知れません。