中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

レムデシビルの効果はいずれであるのか?

昨日の日本経済新聞の夕刊に米ギリアド社が開発中のコロナウィルス治療候補のレムデシビルで「肯定的な結果が出たとの発表があった」旨の記事が掲載されていました。

ギリアド株は買われたようですが、コロナ終息はワクチンの開発にかかっているのですから、これで連休明けから日本のマーケットは上昇局面に入るのかと思いましたが、本日の日本経済新聞では、レムデシビルについて「米中、治験結果に差」との記事があり、中国のグループは、効果なしという論文を公表したようです。

まあ誰でも容易に想像すると思いますが、要は中国は米国の製薬メーカーがコロナワクチンを開発するのが気にいらず効果を否定しているところが大きいのではと思います。米国が効果を誇張している可能性があるかも知れませんが、米国は5月末までに終息するというコメントも出しており、嘘つき中国の言い分の方がどうも信憑性は乏しい気がします。

レムデシビルの効果はさておき、ワクチンの開発がグローバルで一気に進んでいるところかと思います。日経平均株価が昨日は2万円台に乗りました。企業の3月期決算発表はこれからですが、誰もが予想するように2020年度の予想はボロボロのはずで、既に市場はこれを織り込みのはずです。株価はこの先半年から1年を見越して動きます。私は医学のど素人なので感覚でしか言えないのですが、ワクチンは近いうちに開発されることになるであろうし、それを市場は見越しているような気がします。

この連休中は投資済の銘柄の株価をいまいちど分析し、買増しを検討するとともに、来週から本格化する決算発表について、今後の予想を上場企業各社がどう見ているかを注視したいと思います。

ところで最近銘柄の分析をして気づいたのですが、これまでは銘柄の損益については過去5年の数値をエクセルに入力して分析していましたが、10年分の分析に変えました。四季報オンラインではそこまでの数値はないので丹念に各社のホームページから決算短信の10年分の数値を拾うのですが、過去10年の数値を丹念に拾しエクセルに纏めると成長、利益の変化が良くわかりますのでお勧めです。