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コロナワクチンの開発競争ー「8割の確率で新型コロナに効く」(英オックスフォード大学研究チーム)

本日4月14日の日本経済新聞にコロナウィルスのワクチン開発に関する記事が掲載されていました。

4月11日の英タイムズの記事の引用のようですが、英オックスフォード大学が新型コロナウィルスへの感染抑制するワクチンを早ければ9月に実用化するということです。同大学の研究チームの教授によれば、「8割の確率で新型コロナに効く」ということのようで、これが実現できれば、コロナ終息に繋がり、株価も大きく回復するように思われ、期待が高まります。

コロナウィルスをめぐっては、大阪大学発のバイオベンチャーであるアンジェス東証マザーズ/証券コード 4563)がワクチンの開発を行っていることは過去に報道されていますが、本日14日の日本経済新聞では、アンジェス臨床試験を本年9月に予定していたが、8月に前倒しする予定とのことです。コロナワクチンについては、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどの大手製薬メーカーも開発を進めていますが、各国競争の状況に入ってきました。

そもそもG7がノルウェーにある感染症流行対策イノベーションセンターに数十億ドルを拠出することを検討するということが3月頃に報道されていたこともあり、競争というより共同支援して進めているという表現の方がひょっとして正しいのかも知れませんが、とにかく開発が急ピッチで進んでいます。

先日、情熱大陸というテレビ番組でウィルス学者の河岡義裕氏が出ており、コロナが季節性のものであるのか見極めが必要ということを言っておりました。

コロナが季節性のものであれば、温かくなれば終息しますが、一方ウィルスは変異することもあるように思いますので、そうなるとやはりワクチンの開発が急がれるのかも知れません。この英オックスフォード大学の開発の行方が気になるところです。

ところで、前述のアンジェス(4563)の株価を見たところ、本年1月下旬には600円であったところ、昨日の終値は758円で+158円と上昇はしていますが、それをほどの急上昇とは言えませんので、あまり期待されていないのかも知れません。