中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

海外のアクティビストが株式の爆買い

昨日3月20日のブルームバーグで「『一生に1度の大バーゲン』、世界の超富裕層が株式爆買い」という見出しの記事がありました。箇条書きにすると次のような内容のことが書かれています。

  • 世界各地の市場が混乱する中で、世界の超富裕層の一部は投資先企業の株式買い増しに合計10億ドル(約1,100億円)以上を投じた
  • アクティビスト(物言う投資家)のカール・アイカーン氏は米レンタカー会社ハーツ・グローバル・ホールディングス、家庭用品や事務用品などを手掛ける米ニューウェル・ブランズの持ち株比率をそれぞれ引き上げた。ウォーレン・バフェット氏の持ち株会社デルタ航空の株式を追加
  • アクティビストのビル・アックマン氏らは、新型コロナ感染拡大に歯止めをかける措置が強化され、それが効果を表していることが判明し次第、株式は急速に反発すると楽観している
  • アックマン氏は18日、「現在の危機が正しく制御されるなら、一生に1度あるかどうかの大バーゲンだ」とツイート

以上がブルームバーグの記事の内容になります。

自己資金で長期で株式投資をしている個人投資家の場合、この株価低迷の機会は千載一遇のチャンス到来です。需給ともに一時的なショックでファンダメンタルズが悪化したわけでないからです。

3月28日発売の週刊ダイヤモンドに株式ストラテジストに対する緊急株価アンケートがあります。プロ6名によるアンケート結果では、日経平均株価は15,000円~16,000円台で底となり、2020年後半には2万円台前半に回復を予想しております。

この手の予想は外れることも結構多く、必ずしも信頼はできないものですが、コロナは4~5月には終息するとして、個人的には東京五輪の中止・延期が公表された時点で一段の下げがあり、そこからが反転のような気がします。

ただし、終息しても外国人の訪日数が一気に増えるとは思えませんので、観光関係銘柄などは少し様子見ですが、それ以外の銘柄はV字回復でしょう。コロナの影響で国土強靭銘柄なども軒並み株価が下げていますが、買いのような気がします。

底値を当てるのは難しいところですが、コロナ終息ニュース、ワクチン開発ニュース、東京五輪の中止・延期(万一、予定どおり開催?)のニュースに要注意かと思います。