中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

2020年1月の外食市場の概要ー外食銘柄はコロナ直撃で株価下落の今が狙い目

昨日3月7日(土)は、東芝機械と村上ファンドの攻防に関して東芝機械の経営陣は中計の達成の実効性を高めるのであれば、その達成と直結する報酬体系を構築すべきではないかということを書きましたが、本日8日(日)は話題を変えて、外食関連の情報を紹介したいと思います。

コロナウィルスの影響としては、外国人訪日客の激減、個人の外食激減による外食産業が非常に大きいところかと思います。外食関連銘柄については、1月の週刊ダイヤモンドや少し前の週刊東洋経済でも特集が組まれていましたが、その中で優良銘柄として紹介されている中から、株価を見てみましたが、結構な下落率ですね。

外食産業の1月ー3月期は悲惨な結果になるのが明白ですから、株価が低迷するのは当然ですが、いずれ株価は戻るので、今が買いのチャンスかと思い、昨日、色々と情報収集・分析を開始してみました。

コロナウィルスの影響のない1月時点での外食の概況ですが、「グルメ外食総研」が3月4日に2020年1月度の外食市場調査を公表しておりました。その概要は、次のとおりです。

  • 1月の外食市場規模は、3圏域合計で3,266億円。前年同月比(以下、前年比)は+26億円で、6カ月ぶりに前年実績を上回った
  • 外食実施率と頻度は前年比マイナスで、特に外食頻度は2012年の調査開始以来、1月としては最低値。しかし、外食単価が同過去最高額(2,679円、前年比+70円)を記録し、外食市場規模の前年比がプラスに転じた。増税後4カ月において、外食単価が前年を上回ったのは当月が3回目だが、増税された2%分以上に相当する単価アップとなったのは、当月が初めて
  • 業態別では主要16業態中6業態で前年比プラスとなり、特に「居酒屋」 は8カ月ぶり、「和食料理店」は6カ月ぶりに市場規模が前年比プラス

1月の概況ですが、まずまずであったようです。しかし、2月は激減するのでしょう。外食銘柄は営業利益率が高い銘柄が少なく、また、一時的に流行り先が読めないところが多い印象を持っており、これまで外食銘柄を分析したことはありませんでしたが、株主優待(=配当と同じくインカムゲインになります)なども考えると、コロナウィルスの影響が直撃し、株価が低迷しているこのタイミングが買いのチャンスかもしれません。引き続き外食銘柄の情報収集・分析をしたいと思います。