中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

株価上昇局面での「買い」に備えて今が銘柄分析のタイミング

昨日も日経平均株価が大きく下落し、一時1000円以上下げ、半年ぶりの安値になりました。この1週間で2200円ほど下落しています。

私は、保有銘柄のいくつかについて、このタイミングがチャンスと見て、昨日に相当程度の株数の買い注文をしようかと思いましたが、株価がどんどん下がるので買いはやめて様子見とすることにしましたが、正解でした。

さて、本日29日の日経新聞の1面に興味のあるデータがありました。今回のコロナのケース以外に過去5回の日経平均株価の急落局面の下落率です。時系列に並べると次のとおりです。

  •  9・11同時テロ   2001年
  •  SARS流行      2002年~2003年
  •  リーマン・ショック  2008年
  •  東日本大震災     2011年
  •  チャイナ・ショック  2015年
  •  コロナ・ショック       今現在

下落率が一番大きいのはリーマン・ショック時で下落率が▲60%近くあり、次が9・11同時テロ、SARS流行です。今回のコロナ・ショックは現時点では下落率は一番小さいです。しかし、これは本日時点であり、今後、どこまで下落するかです。

アナリスト、ストラテジストによって意見は色々ですが、本日の日経新聞にはリーマン級の影響があるのではという記事がありました。

とすると日経平均株価は、おそらくまだまだ下がるのかも知れません。しかし、影響は大きいですが、所詮は一過性のものですので、終息に向けて動きだした瞬間に株価はV字回復します。

であれば、今はまさしく平常時であればなかなか手が出せなかった銘柄を分析し絞り込む時期であり、マスコミ報道を注意深く見て、コロナ解消の兆しが見えた時点で一気に買い注文をする個人投資家にとって絶好の金儲けの千載一遇のチャンスなのです。

私は普段から新聞や雑誌で気になる銘柄があった場合には、メモしておき、平日であれば夜に自宅でエクセルにその銘柄の財務状況(過去4年分)を書き込みます。

そして、平日のランチタイムや帰宅後に決算説明会資料、アナリストレポートを読み、またIR動画などを見て買い候補銘柄として更に絞り込み、株価は終値を欠かさずチェックするようにしていますが、個人投資家にはこういう地道な作業が今回のような局面で活きてくるのだと感じています。