中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

国土交通省が水害対策の指針づくりを今後策定-政府の総合経済対策の流れ

1月9日の日経新聞国土交通省が頻発する豪雨災害に対応する水害対策と街づくりの連携強化に係る有識者会議の初会合を1月8日に開催したという記事がありました。

この会合では、災害リスクに関する情報の整備や浸水リスクのある地域での開発規制等について検討するようです。本年6月頃に有識者会議の報告書を取りまとめ、連携強化のためのガイドラインを年内に策定予定と報道されています。

26兆円の経済対策を政府は実施することを昨年12月5日に閣議決定しています。これは、次の3つの柱を中心にした対策です。

  1. 災害からの復旧・復興と安全・安心の確保
  2. 経済の下振れリスクを乗り越えようとする者への重点支援
  3. 未来への投資と東京オリンピックパラリンピック後も見据えた経済活力の維持・向上

この中、1の中の項目の1つが「水害対策を中心とした防災・減災、国土強靭の更なる強力な推進」という事項であり、これに関して、国土交通省が水害対策の有機者会合を開催したことと思います。

上記3つの中で私は1が重要な気がします。防災が十分でないと外国人も日本を敬遠し、労働力不足は解消されず、結局、国力増強ががかなわないのです。なお、1の内容としては、沢山項目がありますが、いくつか列挙すると次のような内容が規定されています。

  • 洪水対策
  • 雨水貯留施設の整備
  • 無電柱化の促進
  • 鉄道や道路の橋梁の損傷防止策
  • インフラの老朽化対策

防災・減災銘柄は個人的に理解しやすく、昨年もこの関連銘柄として、ノザワ(5237)、ジオスター(5282)、エムピーエス(1401)に投資をしましたが、まだまだ関連する銘柄もありそうですので、2020年は防災・減災に比重を置き、この有識者会合の動きも見て、今後、さらに候補銘柄を探索していきたいと思います。会合の動きもブログで掲載出来ればと思います。

ところで、年末に今後の投資テーマを考えたのですが、遠隔医療、IR(カジノ)、eスポーツ、ドローン、パワーアシストスーツ、顔認証などを考えています。私は、各テーマの関連銘柄を自宅の自分用のパソコンでエクセルで纏めて、毎日株価チェックするのを日課にしていますが、IR(カジノ)は贈収賄問題もあり今後の雲行き少しだけ怪しいですが、この中でも防災・減災関連は、「政策に売りなし」の観点から非常に有望で堅実な投資テーマかと個人的に考えています。

eスポ―ツも市場が今後拡大するようで関心があるのですが、そもそもゲームの良し悪しが分からず、周辺銘柄の範囲も広く、いまひとつピンとこないところがあります。「自分の理解できる事業を営む企業に投資する」というかの有名なウォーレンバフェットの格言がありますが、その通りかと思います。

サイバーセキュリティー関連も、今後のサイバーセキュリティー強化ということで、セグエグループ、ソリトンシステムズを半年以上前に購入し、株価も上がってはいるのですが、そもそもサイバーセキュリティー関連の知識が乏しいので、銘柄の本質的な良し悪しがなかなか想像できません。やはり自分の理解できる事業を営む銘柄に投資するのが最良かなとあらためて昨年末に思いました。