中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

「公正なM&Aの在り方に関する研究会」の第1回が開催

以前に経産省の「公正なM&Aの在り方に関する研究会」が開催されることを書きましたが、11月9日開催の第1回会議が経産省のホームページに掲載されていました。

議事録は公表されないようですが、事務局説明資料を読むと次のような事項が論点としてあげられています。

利益相反性、情報の非対称性
・検討対象取引の拡大の要否
・取引条件の公正さを担保することに資する措置
  -特別委員会
  -株式価値算定、フェアネス・オピニオン
  -マーケットチェック
     -Majority of Minority条件
  -情報開示 など

MBO指針策定後10年が経過し、裁判例や議論の蓄積や実務状況を踏まえて、MBO指針の見直しが必要か否かが討議のテーマのようです。MBO(マネジメントバイアウト)は、取締役の利益相反が最大の論点ですので、その点の討議がされるのかも知れません。

議事録は未公表のため議論の詳細は不明ですがMBOに関して従前より課題とされている論点がポイントのようです。

12月7日に第2回会議が開催されていますが、こちらは資料はまだアップロードされておりません。今後も継続してウォッチしていきたいと思います。また、MBO指針も一度きちんと熟読したいと思います。

ところで、MBOという名前だけは聞いたことがあるが、「これって何?」とう方もいるかも知れませんので、次回又は次々回あたりで、マネジメントバイアウト(MBO)の基本について書いてみたいと思います。