中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

大日本印刷がPBR1倍宣言

本日の日経新聞に「大日本印刷がPBR1倍宣言」というタイトルで次のとおり記事が掲載されていました。 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD224TN0S3A220C2000000/ 万年、PBR1倍割れ企業の大日本印刷がPBR1倍を目指すことを宣言したというこ…

「公正な買収の在り方に関する研究会」が論点整理を公表 ー パブコメ開始

本日は天気が良くウォーキング日和です。自宅から歩いて45分程度のところに池上本門寺があるのですが、フェイスブックの投稿を見るとこの近辺で梅が綺麗に咲いているようですので、少し距離があるのですが、そこまでウォーキングする予定です。 さて、経産…

経営トップの報酬の業績連動部分 ー 機関投資家の満足する割合は?

本日は祝日ですが、2月は仕事が多忙のため、本日は平日に全く出来ていなかった雑務の業務をさばいています。本業に直接関係のない社内雑務って結構ありますが、最近この手の社内雑務への意識が著しく低下し、近い将来の副業に直結する知識習得・経験蓄積(…

東洋建設がTOB提案に関して特別委員会を設置 ー 敵対的買収でも企業は真摯に検討することが必要

昨年12月からツイッターを始めました。最初は情報収集の手段として利用していたのですが、本年1月中旬から投稿もはじめました。普段仕事をしていると会う人は、限られた範囲の社内の人たちばかりが多く、正直なところ会話をしていても新たな気づきを得る…

株価を意識した経営の促進に向けた東証の取組み案 ー 結構厳しい内容ですね

昨日、東証の市場区分の見直しのフォローアップ会議が開催され、そこで「資本コストや株価を意識した経営の促進に向けた要請」の具体的な想定案が示されました。以下が該当資料です。 https://www.jpx.co.jp/equities/improvements/follow-up/nlsgeu000006ge…

サッポロホールディングスが買収防衛策の非継続を公表

本日の日経新聞で人的資本の記事がありました。人的資本はホットな話題ですね。企業が自社の中長期のありたい姿、つまり事業ポートフォリオをまず描き、現在の事業ポートフォリオとの乖離を人でいかに埋めていくのが人的資本かと思います。従い、今いる社員…

非財務情報としての人的資本の考え方 ー 機関投資家が注目している大事なことは?

中長期での投資を志向する機関投資家にとって企業の非財務情報は関心の高いところかと思いますが、その中での最近のホットな話題の1つに人的資本があります。内閣官房が人的資本可視化指針を公表しているところでもあります。 これを受けて企業は人的資本の…

PBR1倍割れ企業は株価向上施策の開示が今後求められます ー 東証が「論点整理を踏まえた今後の東証の対応」を公表

昨日は東京都内は雪が予想されたこともあり、オフィスは休日出勤のごとき閑散とした状況でした。そもそもリモートワークになってから金曜日のオフィスは、人がぱらぱらという程度なのですが(翌日が土曜日だからでしょうか?)、昨日は特に閑散としており、…

中期経営計画の目標値だけでは機関投資家は納得しません ー 最初に長期のビジョンを示すことが大事です

上場企業各社の3Q決算説明会も終わり、各社の決算説明会資料の整理や纏めを始めるとともに、私の投資先企業のIR部門への質問などのやりとりを本日はしました。先日、売価転嫁に消極的な企業名が公表されたりして、該当する企業は大変だったと思います。た…

日本企業だけでなく機関投資家のガバナンス改革も必要なのかも知れませんね

本日は昨年8月に内閣官房が公表をした人的資本可視化指針を読みはじめました。この指針は全くキャッチアップ出来ていなかったのですが、色々と記載されており、物言う株主の主張を後押しするに十分な材料になるという印象を持ちました。後日、整理して出来…

非財務情報としてのS(社会)の中の重要情報 ー 従業員意識調査は大事です

少し前に「個人投資家が投資先企業に提案をするためのROEの実践的な使い方①」を書いていますが、この続きがまだアップできていませんので、近日中に続きを掲載する予定ですが、本日はその前に別ネタを1つ書きたいと思います。 ESG情報の中でS(社会…

2023年株主総会に向けて(4) ー ISSが2023年版の議決権行使助言ポリシーを公表

先日、旧村上系の投資ファンドと言われているシティインデックスイレブンスがアルプスアルパインの大量保有報告書を出していましたね。アルプスは時価総額が3000億円程度あるのですが、国内の投資ファンドがこの時価総額クラスの企業も対象にし始めたよ…