中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

インフロニアによる東洋建設へのTOB ー 応募は株主の判断に委ねるようです。東洋建設の次の手は?

本日は半導体製造措置メーカー、工作機械メーカーなどの通期決算短信と決算説明会資料を20社ほど分析・整理していました(仕事です)。2021年度は過去最高の売上高・利益という企業も多く、2022年度予想も今のところ各社好調ですね。 さて、東洋建…

エーザイが買収防衛策を廃止 ー プレスリリースの内容に注目です

明日は週1回のテレワークの日です。この1~2ヵ月で東京都内の通勤者はかなり増えました。1、2年前は山手線で品川駅で降りても、元旦のようにガラガラだったのですが。山手線はじめ都内の電車が混雑するのは、経済活動が回復に向かうとても良いことなの…

ナガホリ(8139)が株式買い集め行為に対して買収防衛策を導入 ー 有事導入型の買収防衛策

宝飾品の製造卸大手のナガホリ(8139)がリ・ジェネレーションという会社による株式買い集めに対して、買収防衛策を導入することを決定したようです。 http://www.nagahori.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/04/62_taiouhoushin.pdf 有事導入型の買収防…

物言う株主(アクティビスト)の視点からのコーポレートガバナンス・コードの読み方(第4回)ー 政策保有株式の保有の合理性の検証はしているか?

前回、政策保有株式について物言う株主が指摘する視点として、「政策保有株式を縮減せよ」「保有する場合には保有の合理性あることを開示せよ」「保有に合理性ある場合でも、議決権行使基準を策定して、その基準に即した適切な議決権行使をせよ」の3つがあ…

任天堂創業家が東洋建設に買収提案 ー インフロニアのTOB価格と大きな開きがありますね

本日の日経新聞にも記事が掲載されていますが、任天堂創業家の資産運用会社が東洋建設に買収提案をしたようですね。東洋建設が次のプレスリリースを公表しています。 https://www.toyo-const.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/04/20220422.pdf 東洋建設に対…

東芝が「潜在的な投資家及びスポンサーとの協議開始のお知らせ」を公表

昨日、仕事帰りに「関西スーパー争奪 - ドキュメント混迷の200日」(日本経済新聞社)を書店で購入しました。オーケーによる敵対的TOBを巡る争いについて書かれているようで、ツイッターでの評判が良かったので購入しました。週末に読む予定です。 さ…

電気興業(6706)に対して投資ファンドのリム・アドバイザーズが株主提案 ー 取締役の解任請求、政策保有株式の売却の提案など

本日の日経新聞でツイッターに対する敵対的買収でのポイズンピルの記事が掲載されていました。米国の買収防衛策は、シャドー型がこれまで一般的でしたが、ここ最近は事前警告型も増えてきたという話を2年ほど前に外資系証券会社の担当者と雑談をしたことも…

アルファレオがクックパッド(2193)の株式を保有 ー クックパッドは事前警告型の買収防衛策を導入済

本日はツイッターでの諸々の情報収集・整理をしていました。私はフェイスブックはやっていないのですが(本名が出てしまうため)、ツイッターは、毎日の昼休み時間などでちょこちょこ見ているのですが、情報収集ツールとして便利だなとあらためて感じていま…

ストラテジックキャピタルの株式会社ワキタへの株主提案の特設サイト ー 「政策保有株式に関する対話内容」が面白い

アクティビストであるストラテジックキャピタルが株式会社ワキタに対する株主提案について特設サイトを次のとおり開設しています。 株式会社ワキタ〜ワキタの株主価値向上に向けて〜 株式会社ストラテジックキャピタル 株主提案は、取締役の選任、配当性向1…

松屋が事前警告型の買収防衛策を継続更新する方向

名門百貨店である松屋(8237)の事前警告型の買収防衛策が本年の定時株主総会終結の時をもって更新期限満了となりますが、本日、継続更新する予定であることを公表しました。次のプレスリリースになります。 https://contents.xj-storage.jp/xcontents/8…

物言う株主(アクティビスト)の視点からのコーポレートガバナンス・コードの読み方(第3回)ー 政策保有株式の縮減

本日は物言う株主視点のコーポレートガバナンス・コードの読み方の第3回目を書きます。第2回からしばらく日が空いてしまいましたが(第2回の記事は最後に再掲しております)、第2回ではコーポレートガバナンス・コードの5原則を紹介しましたが、この5…

CGS(コーポレートガバナンスシステム)研究会(第3期) ー 第4回会議の事務局資料が公表

フィデリティ投信のテンバガーハンターの2022年2月21日現在の組入資産の明細一覧が公表されました。昨年末から保有増となった銘柄などを本日は時間を見つけて四季報で眺める予定です。ヒノキヤグループ、ミライト・ホールディングス、新日本建設、ベ…

有事導入型の買収防衛策

週刊東洋経済の4月2日号に「経済超入門2022」という特集が掲載されています。ウクライナ危機をはじめ、インフレ、経済指標の読み方等が分かり易く書かれており、マクロ経済に関心のある方にはお薦めな記事です。 さて、今回は有事導入型の買収防衛策の…

インフロニアによる東洋建設のTOB ー レノは株式保有比率が減少

本日は、最近のコーポレートガバナンス改革の経済産業省の複数の研究会の動きを整理しました。人材版伊藤レポート2.0のドラフトが公表されましたが、他にCGS研究会が継続開催されているほか、人権デューディリジェンスに関する研究会も開催されているよ…

物言う株主(アクティビスト)の視点からのコーポレートガバナンス・コードの読み方(第2回)ー まずは5原則です

本日から、物言う株主の視点からコーポレートガバナンス・コードをどう考えるべきかということについて、連載を進めます(時々、別の記事も書いていきます)。前回、第1回ということで次のとおり簡単に掲載しましたので、本日が第2回となります。 ブログで…