中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

人材版伊藤レポート2.0(案)が公表

本日は1週間に1回の在宅での仕事の日です。色々と資料をプリントアウトして自宅に持ち帰りました。IR部門と一緒に統合報告書の骨格作りをしているので、本日は、社外取締役インタビュー(最近、これを記載する企業が多いです)などの骨子を考える作業に…

東芝の臨時株主総会の議案の賛成率が公表されました

3月24日の東芝の臨時株主総会で第1号議案である会社提案の「戦略的再編を進めることに関する株主の皆様のご意見確認の件」が否決されたことは報道のとおりですが、本日、議案の賛成率が開示されました。 EDINETに開示された臨時報告書によれば、賛成率が…

四半期決算開示書類の一本化の検討 ー 四半期報告書は無駄な開示資料でしょうね

本日の日経新聞に政府が決算開示書類の一本化の検討に入ったとの記事が掲載されていました。以下は3月26日の日経新聞電子版です。 決算書類の一本化を検討: 日本経済新聞 四半期毎に上場企業の財務部門が中心になり作成・開示している書類には、四半期決…

東芝の臨時株主総会が開催 ー 今後は戦略の見直しが必要になってきますね

既にマスコミで大きく報道のとおりですが、昨日の東芝の臨時株主総会で会社提案と株主提案のいずれも否決されたようです。昨日、東芝が次のプレスリリースを公表しました。 https://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/news/20220324_1.pdf?_ga=2.99925405.22346…

インフロニアが東洋建設にTOB ー 東洋建設には投資ファンドが株主にいますが今後の行方は?

将来の副業に向けた準備等でバタバタとしており、なかなかブログの更新に十分な時間が割けていないところですが、昨日の新聞記事から1つ。 インフロニアHDが東洋建設にTOBを行うことが3月22日に公表されました。東洋建設のプレスリリースは次のとお…

物言う株主の視点からのコーポレートガバナンス・コードの読み方(第1回) ー はじめに

3月18日に四季報が発売、四季報オンラインのデータが更新されたことを受け、明日からは、保有銘柄と関連銘柄の四季報データの読み込みをする予定です。中小型銘柄はアナリストレポートも発行されておらず、また、IRの情報開示に消極的(=時代遅れ)な…

株主提案に対する議決権行使助言会社の賛成推奨分析が今後大事

先日、東芝の分割案の株主総会議案に対して議決権行使助言会社のISSが反対推奨したことが新聞で大きく報道されました。ISSの賛否推奨に海外機関投資家はどうしても頼らざるを得ません。日本企業のコーポレートガバナンスはじめ法制の詳細を知ることに…

【コーポレートガバナンス報告書の読み方①】GPIFが「優れたCG報告書」を公表

昨日は、業務上の必要があり色々な企業の統合報告書を半日ほど時間をかけて読んでいましたが、日清食品の統合報告書が印象的でした。次のURLのとおりですが、なかなかユニークです。遊び心が満載であり、こういう統合報告書を作成すると社内でも幅広い人に統…

CGS研究会(第3期)ー 第3回会議が2月21日に開催

コーポレートガバナンスシステム研究会(CGS研究会)の第3回会議が2月21日に開催され、第3回の事務局資料が次のとおり公表されました。 https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/cgs_kenkyukai/pdf/3_003_03_00.pdf 第3回会議では「執行側の機能強化…

ESG評価規範の策定検討開始 ー ESG評価・データ提供機関等に係る専門分科会

最近、近い将来の副業開始に向けた準備に本腰を入れているところですが、そうなると本業の中でも副業と関連性の乏しい業務(一部ですが)は、無駄な時間と考え、関心とやる気がゼロになり、ほぼやっつけ仕事となっています。一方、副業に密接な関連のある本…

統合報告書作成のすすめ ― 作成するメリットは? 誰が読むの?

本日は、東京大学先端科学技術研究センターの専任講師の小泉悠氏の日本記者クラブでの発表をツイッターで見つけたので、朝からYou tubeで視聴しています(1時間40分と長いのですが)。ツイッターを1年前から始めたのですが、最新の情報はツイッターで得…

環境・人権団体の株主提案が日本でも増えるのでしょう ーでは企業はどう対策をしておくべきか?

3月6日の日経新聞に米国のアップル社に対する株主提案の記事が掲載されていました。以下は日経新聞電子版の記事です。 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58831040V00C22A3EA5000/ 米アップルに対して、人権問題について監査を求める株主提案が可決さ…

取締役会議長が社外取で機能するのか?

本日は1週間に1回の在宅勤務日です。本日は株価の動きを見ながら、インプット中心の仕事に励む予定です。株式の買い増しをしたいのですが、ウクライナ情勢が読めない中、なかなか踏み込めない状況が続きます。 3月9日の日経新聞によれば、東証プライム企…

【今年の株主総会のポイント】機関投資家の議決権行使基準をしっかりと読みましょう

本日の日経平均株価は764円安と大きく下げました。私の保有銘柄も大きく下げましたが、ウクライナ情勢のニュースをブルームバーグ、ツイッター等のニュースで見ると先行きは未だ不透明で、明日以降も更に日経平均株価が大きく下げるのではと思い、本日は…

【米国失業率】2022年2月は3.8%

本日は「千年投資の公理 - 売られ過ぎの優良企業を買う」(著:パット・ドーシー)を読んでいます。中長期での株式投資の基礎的なことが書いてある書籍ですが、あらためて初歩的なことを確認する意味で読み直しています。 さて、3月4日に米労働省が202…

【今年の株主総会のポイント】政策保有株式を記載する場合には取締役選任議案に絡めて視認性を高めるのが大事です

ウクライナ情勢で日経平均株価の終値が昨日は▲591円でした。株価の下げの局面で買増しを進めたい銘柄があり、キャッシポジションを厚くするため、日経平均が下げる数日前に一部の保有銘柄を急ぎ売却しました。来週から買い増いを進めたいところですが、ウ…

ユニ・チャームの定款一部変更案 ー 事業目的の記載を大きく変更するようで補足説明資料を公表

本日の午前中は10日ぶりのテレワークです。午後はオフィスに行く必要があるのですが、久しぶりのテレワークは気分が楽です。けど、2週間に1回しか出社しない方や、なかには1ヵ月に1回しか来ない役職定年が近い人も世の中には結構いるようですね。この…

議決権行使助言会社のISSが株主提案に賛成推奨した事例は分析が大事です

本日は、日本・米国・欧州・中国のマクロ経済指標の整理をする予定です。社内で毎月の定期的な業務なのですが、果たしてこの統計値で良いのかと考え直し、メンバーとともに再度、マクロ指標の意義と社内で展開する必要性の高いものはどれかなどの整理に一日…