中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

フリージアマクロスが東京ソワールの臨時株主総会の開催を請求 ー 2つ目の議題名はインパクトありますね

フリージアマクロスが株式を保有している東京ソワールですが、以前に事前警告型の買収防衛策を導入しましたが(以前の記事を最後に再掲します)、1月28日にフリージアは臨時株主総会の招集請求をしたようです。 https://www.soir.co.jp/wp-content/themes…

プライム市場で社外取締役3分の1以上は本当に必要か? ー GMOインターネットの2018年株主総会での社長意見が参考になります

今回の東証上場区分でスタンダート市場を選択した企業も多いかと思いますが、個人的には、とても賢明な選択をされた会社もその中にはあるのだと思います。プライドのためにプライム市場を選択した企業も多く(プライドとプライムは日本語が似てますね)、そ…

【分かりやすいコーポレートガバナンス】政策保有株式の完全なる縮減は現実的でない。ではどうするか?

最近機関投資家と会話をすると、依然として政策保有株式の縮減の継続を求める声が強いと感じますが、その一方で、なかなか難しいという理解もしてきている印象を一部受けます。 2018年にコーポレートガバナンス・コードが改訂され、政策保有株式の縮減が…

MBOにおけるTOB価格の留意事項 ー 株価算定は3つの方法で行うのが大事です

MBO

少し前の日経新聞で「企業価値の評価は適切か」ということで、片倉工業のMBOの失敗の要因が掲載されていました。片倉工業のMBOのケースでは、賃貸等不動産の時価の含み益を考慮するとTOB価格に対する実質的なPBRは1倍を下回るということです。…

ブラックロックのラリーフィンクCEOの手紙 ー ステークホルダー資本主義

昨日の日経新聞にも掲載されていましたが、大手運用会社のブラックロックのラリーフィンクCEOの2022年の手紙が次のとおり公表されました。 ステークホルダー資本主義ということで、人材獲得に向けての従業員との関係構築の重要性を求める点を重視する…

象印マホービンが取締役会決議で買収防衛策を導入 ー 株主提案には反対

象印マホービン(7965)の定時株主総会が2月に開催される予定ですが、象印マホービンは1月11日に取締役会決議で買収防衛策を導入しました。次のプレスリリースのとおりです。 https://www.zojirushi.co.jp/corp/ir/library/pdf/disclose/20220111_2.…

東証市場再編関連の過去ブログ記事です

昨日、東証の新市場区分のリストが公表されました(私のところにも東証からリストが送付されてきました)。本日の日経新聞の1面にも大きく掲載されていますが、プライム市場企業数が1841社、スタンダード1477社、グロース459社ということです。…

企業のESGの取組み ー 開示義務のない非上場企業への売却で闇に

本日は連休最終日ですが、昨日、「SDGsの先へ ステークホルダー資本主義 (インターナショナル新書)」という本を読みました。「経済は全てを癒す」という私有財産制の在り方に疑問を投げかけ、最近のESGの動きについて20年前の動きから整理してポイント…