中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

上場企業の経営トップが物言う株主から自社を守る武器としてのコーポレート・ガバナンス

最近の新聞報道を見ると物言う株主の記事を頻繁に目にします。しかも、物言う株主を批判するのではなく、擁護する立場の記事です。東芝問題についての日経新聞の報道なども完全に物言う株主である投資ファンドを擁護し、一方で、東芝と経産省を批判する内容…

エーザイは今年も買収防衛策を取締役会決議で継続更新 ー 「患者と生活者を含む主要なステークホルダーズの安心と安全を守るため」

先日、エーザイはアルツハイマー新薬の承認で大きく話題になりましたが、そのエーザイは本年も買収防衛策を継続更新したようです。 https://www.eisai.co.jp/news/2021/pdf/news202147pdf.pdf エーザイの買収防衛策は、他社の買収防衛策と承認プロセスが大き…

自動車部品サプライヤーとEV化 ー リケン(6462)の2020年度決算説明資料での開示

ピストンリングで日経向け首位のリケンの2020年度通期決算説明資料(2021年6月15日公表)で内燃機関搭載車のピークアウト等が記載されています。 https://www.riken.co.jp/ir/plan/pdf/setumei_21.pdf リケンでは、内燃機関搭載車のピークアウト…

自動車部品サプライヤーとEV化 ー 日本ピストンリング(6461)の有報(2021年3月期)での開示内容

以前に自動車部品サプライヤーについて次の記事を掲載しました。私の投資先銘柄の中でEV化により影響を受ける可能性のある銘柄があり、中長期での動向を探るべく、まずはEV化でエンジンが不要になったと仮定した場合、大きな影響があると言われている自…

ゼネコン各社の定時株主総会日 ー 総会後、2020年度の有価証券報告書で政策保有株式数を確認します

来週は上場企業各社(3月期決算企業)の定時株主総会が一斉に開催されます。 ゼネコンの定時株主総会日は、前田建設工業:23日、大林組」24日、東洋建設・鹿島・大成建設・若築建設:25日、安藤ハザマ・東亜建設・戸田建設:29日、清水建設・西松建…

西松建設の幻の6号議案 ー 特定株主グループによる株式買増しの中止等要請に関する株主意思確認の件

本日は5,000株ほど保有しているある小型銘柄の企業の中期経営計画の機関投資家向けの説明会動画を見て、不明な点があったので、その企業のホームページにあるIR質問の箇所からメールでIR部に何点か質問をしました。過去にもこの会社には複数回、決算…

東証がコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)を6月11日に公表 ー 上場企業・投資家は東証のパブコメの結果を読みましょう

金融庁のフォローアップ会議でこれまで議論されてきたコーポレートガバナンス・コードの改訂作業ですが、6月11日に東証が改訂コーポレートガバナンス・コード(CGコード)を次のとおり正式に公表しました。 https://www.jpx.co.jp/news/1020/nlsgeu0000…

個人投資家のアクティビズム ー まずは投資先企業の株価が割安かどうかを判断するのが最初のステップ

本日の日経ヴェリタスで「みんなのアクティビズム」というタイトルの記事がありました。上手い表現だなと思います。日経ヴェリタスは勤務先で定期購読しているので、明日、記事をさっと読んで見たいと思います。 さて、前回、個人投資家の武器として次の記事…

エンジン搭載車の今後の割合は? ー 「パワートレイン別長期見通し」より(経産省 自動車新時代戦略会議資料)

自動車部品サプライヤーの自動車のEV化に伴うリスクについて整理をしていますが、昨日までにざっと何社か調べた結果を紹介します。手間をかけずに調べたので、各社の決算説明会資料や昨年度の有価証券報告書からの抜粋です。 リケンの2019年度の有価証…

自動車のEV化で不要になる自動車部品 ー 今後の各社の決算を注視するのが一番大事

投資先に自動車用の鋳物の材料関連銘柄があり、自動車のEV化に伴い鋳物がかなり減少するリスクがあり気になっていたので、昨日、あらためてEV化により不要になる自動車部品の情報収集をしました。 大きく分けるとエンジン部品、駆動部品、電装品があると…

西松建設が「特定株主グループによる株式買増しの中止等要請に関する株主意思確認の件」の議案を取り下げ ー この議案は何?

本日の日経新聞に西松建設が「買増し巡る議案撤回」という記事がありました。村上世彰氏の関わる投資会社であるシティインデックスイレブンスから西松建設株の買い増し中止の同意が得られたので、本年の株主総会で上程予定であった「特定株主グループによる…

地熱発電施設を2030年に倍増する考えのようです

本日は週1回の在宅で仕事をする日ですので、細かい資料作成作業ではなく、周辺情報の収集・整理に集中する予定です。昨日、アマゾンで「ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること」(幻冬舎新書)を中古で購入しました。著者は苦瓜達郎氏(199…

東都水産の株主総会は6月16日 ー マルハニチロの株主提案に反対しています

香港の投資ファンドのオアシスアセットマネジメントが東洋製罐グループホールディングに株主提案をしました。業績連動報酬制度の導入、相談役・顧問等の廃止、環境エンゲージメントの強化等の株主提案ですが、個人投資家にとっても参考になる内容ですので、…

4月の鉱工業生産指数 ー コロナ前の水準を上回る

株式投資をする上でマクロ経済指標は市場全体の傾向を知る上で重要ですが、5月31日に4月の鉱工業生産指数が公表されました。鉱工業生産指数とは、鉱業と工業の2つでどの程度、モノが作られたかを示う指数であり、鉱業と工業でGDPの約4割を占めると…