中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

アイ・アールジャパンの株主総会議案にISSが反対推奨 ー アイ・アールジャパンはびっくり?

株主サービスを提供しているアイ・アールジャパンは今年の定時株主総会で次のとおり定款一部変更議案を上程することを予定しています。内容は、場所の定めのない株主総会の開催を可能とするための定款変更になります。 https://www.irjapan.jp/ir_info/relea…

投資先企業を物言う株主目線から分析する際の着眼点

物言う個人投資家の武器として、本日は投資先企業を分析する際の視点をごく簡単に紹介します。物言う株主であるストラテジックキャピタルが投資先企業の取締役とのエンゲージメンの際の視点を公表しており、これが非常に参考になります。 https://stracap.jp…

ゼネコン各社のFY20業績実績とFY21業績予想 ー FY21は増収予想ではあるも伸び率は低い

本日はゼネコン各社の業績一覧を紹介します。少し前にばらばらと各社のFY21業績予想を紹介しましたが、今回はFY20の実績値と併せて一覧で数値のみを書きます。まずは、対年度比較での売上高、営業利益の伸び率になります。 FY20売上高 / 営業利…

成長への事業選択を要求する株主提案の増加の可能性 ー 事業再編実務指針の精読の薦め

5月18日の日経新聞に「来るか、株主提案『第3弾』」とのタイトルの記事がありました。最近の株主提案は従来のものと質が変化し、企業がどう成長するかを追求する動きに変化してきているというものです。 株主提案は第1弾から第3弾の流れにあるというこ…

「物言う個人投資家」の武器としてのコーポレートガバナンス

5月14日の日経新聞にインベストメント・チェーン特集が組まれており、「物言う」機関投資家というタイトルの記事がありました。「物言う株主」は、いわゆるアクティビストであり、企業に対して会社法上の株主提案権を積極的に行使して、企業価値の向上を…

物言う株主が気候変動に照準 ー 浦島太郎はNGですが、過度に頑張り過ぎるのもNGです

本日は週1回のテレワークの日にしたのですが、予想に反して朝から作業に追われる1日でした。じっくり資料と本を読み(プラス、株式相場のウォッチ)、今後の業務の企画をする予定でテレワークにしたのですが、朝から細かい事務作業や人との頻繁なコミュ二…

ゼネコン業績:若築建設、大成建設、戸田建設、前田建設工業、鹿島建設、東亜建設工業の2021年度業績予想

今週は業務が多忙で、週1回を予定しているテレワークもできませんでした。じっくりと情報を収集する時間的余裕がゼロで、来週も1週間同じ状況が続くのですが、本日は、時間をかけて諸々の情報整理、ブログ記事掲載、読書をしたいと思います。 さて、本日の…

ゼネコン業績:大林組・安藤ハザマ・東洋建設の2021年度の業績予想

本日の日経平均株価は前日比699円安の27,448円です。この数日続落ですが、このまま更に下がったところで保有銘柄の買増しをしたいと思っており、忙しい中でも株価の動きだけは毎日ウォッチしています。 さて、本日も業務多忙のため、昼休みに株価を…

ゼネコン業績:西松建設・五洋建設の2021年度の業績予想

昨日の日経新聞でインベストメントチェーン特集が3ページにわたり記載されており、「物言う機関投資家」、「ESGの視点」など分かり易く簡潔に解説がありましたので、まだご覧になっていない方は、さっと目を通されるとよいかと思います。 5月11日に西…

アクティビスト保有銘柄はやはりかなりお薦め ー西松建設が年80円増配

本日の日経新聞で西松建設が年80円増配との記事がありました。昨日は西松建設の決算発表で、私は見る時間がなかったのですが、2019年度、2020年度ともに年間配当105円でしたが、2021年度は185円とするようです。利益配分に関する基本方…

買収防衛策の有効期間満了前の廃止 ー 稲畑産業が22年6月の前に廃止決定

本日の日経平均株価の終値は前日比909円安の28,608円と結構大きく下げ、私の保有銘柄も軒並み大きく下げました。本来であれば、この下げ局面で買い増しをすべきですが、本日は仕事が忙しく、昼休みに買い注文を出す余裕が全くありませんでした。先日…

ゼネコン業績:清水建設の2021年度の業績予想 ー 売上高+6.4%、営業利益△23.6%

3月期決算企業の通期決算発表が今週から相次ぎます。ゼネコンの業績については、ある理由から注視をしているところですが、昨日、清水建設が通期決算を公表しました。 https://pdf.irpocket.com/C1803/eq9A/G98U/o0xB.pdf 2020年度の業績は、前年比で売…

1980年代の米投資家ブーン・ピケンズと小糸製作所の攻防

先日のブログで「1980年代のブーン・ピケンズ による小糸製作所の買収の件も今の時代に起こっていたら、ブーン・ピケンズに賛同する株主も大勢いたかも知れません」と記載しましたが、本日はこのブーン・ピケンズ氏による小糸製作所株の買占めの攻防の件…

京阪ホールディングス(9045)が買収防衛策を非継続 ー 独立社外取締役が過半数いない企業は継続は厳しいのが現状

京阪ホールディング(株式時価総額約4,000億円)の買収防衛策が本年の定時株主総会の終結の時をもって更新期限を迎えますが、京阪ホールディングは5月7日に廃止することを公表しました。 https://www.keihan-holdings.co.jp/ir/upload/2021-05-07_boue…

ブログにお問い合わせフォームを設置しました

本日は諸々の情報整理や読書をしていますが、3ヵ月ほど前に購入して書棚に放置したままになっていた「絶対に挫折しない日本」(新潮新書)を読みはじめました。これが意外に面白いです。これまで自分の視野というか得意分野が狭かったので、人生を豊かに過…

EUが外資規制を強化する方向 ー 中国政府からの補助金を受けた国営企業による買収を念頭に

昨日は仕事上、株主提案の動向を調べていたこともあり、株主提案関係の記事を2、3書きましたが、この1、2年で日本の事業会社による株主提案であったり、敵対的買収が確実に増えているなとつくづく思います。10年以上前、私は証券会社に勤務しており、…

東都水産(8038)の取締役会がマルハニチロによる株主提案に反対表明

水産最大手のマルハニチロが同社が大株主として8%出資をしている東都水産に対して株主提案として取締役1名の選任を提案していたようですが、本日、東都水産はこれに反対することを取締役会で決議したことを公表しました。 https://www.tohsui.co.jp/ja2/w…

カトリック聖パウロ修道会が大株主の銘柄

昨日、四季報オンラインで銘柄分析をしていたところ、面白い情報がありましたので紹介します。 四季報オンラインに「意外と知らない!『学校・宗教法人が大株主』の全64銘柄」という記事がありました。その中で、カトリック聖パウロ修道会(戦前の1934…

上場企業と機関投資家の企業価値向上に関する認識のギャップ ー 生命保険協会の「企業価値向上に向けた取り組みに関するアンケート集計結果」より

本日の日経平均株価は前日比+519円の29,331円でした。米国の経済指標が好調だったことやワクチン接種が海外で進んだことなどが背景にあるのだと想像します。3月期決算企業の2020年度通期の決算発表が来週から本格化しますが、その際に併せて決…

コーポレートガバナンス・コードで「人権」が規定 ー 物言う株主による企業の攻撃材料が1つ増えることになります

GWも明け本日から仕事開始の方が多いと思いますが、私は本日までが休みで明日から仕事です。本日から株式市場が始まるので、株価ウォッチの他、明日からの業務の準備をしたり、読書をして本日は過ごす予定ですが、昨日、「絶対に挫折しない日本史」(新潮…

イギリスが外資規制を強化 ー 海外の外資規制に比べて日本の外資規制はざる法

ここ数日、ストラテジックによる文化シャッターに対する株主提案の記事を書いてきましたが、本日は話題を変えたいと思います。 5月28日の日経新聞に「英、外資の買収規制強化」との見出しの記事がありました。イギリスが中国企業を念頭に通信などの重要分…