中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

大日本塗料(4611)が買収防衛策を継続更新ー買収のあった業界の企業は買収リスクを認識しているのでしょう

4月24日に大日本塗料(4611)が本年6月の定時株主総会終結の時をもって更新期限を迎える買収防衛策を継続更新することを公表しました。大日本塗料は塗料国内第4位で売上高は約730億円程度の中小型銘柄です。 塗料業界では、少し前に日本ペイント…

コロナによる業績不振を受け役員報酬を減らす企業が増加ー今年の株主総会の準備テーマの1つ

4月21日の日本経済新聞に日米の企業で役員報酬を減らす動きが出ているという記事がありました。130社が削減を表明したようで、日本ではサービス業と小売業が多く、全体の半数が振興市場の企業ということです。 サービス業や小売業は、訪日外国人数が激…

書評「総会屋とバブル」(文藝春秋 / 尾島正洋)

「総会屋とバブル」というこの本の著者は、長年、産経新聞社で主に社会部を担当されてきた記者で、現在はフリーの方です。 総会屋という言葉は今の20代~30代の方は、イメージがつかめない人もかなり多いかも知れませんが、総会屋は1990年後半頃まで…

コロナワクチンの開発競争ー「8割の確率で新型コロナに効く」(英オックスフォード大学研究チーム)

本日4月14日の日本経済新聞にコロナウィルスのワクチン開発に関する記事が掲載されていました。 4月11日の英タイムズの記事の引用のようですが、英オックスフォード大学が新型コロナウィルスへの感染抑制するワクチンを早ければ9月に実用化するという…

書評「改訂版 ファンダメンタル投資の教科書」(ダイヤモンド社 / 足立武志)

本日は久しぶりに書籍の紹介をしたいと思います。 といっても株式投資に関するかなり実用的な書籍になりますが、「改訂版 ファンダメンタル投資の教科書」(ダイヤモンド社)という本です。公認会計士・個人投資家の足立武志氏が書いた赤い表紙の本で見たこ…

オーストラリアが外資規制を強化 - 中国による海外企業株式の「爆買い」を懸念

本日4月11日(土)の日本経済新聞に「豪、中国勢の投資に歯止め」との記事が出ていました。 オーストラリアが中国からの投資に一段と警戒を努めているということです。オーストラリアの市場株価は、ピーク時から3割強下がり、中国の投資家・企業が「爆買い…

長期投資の考え方ー澤上篤人氏の「長期投資家日記」より

この数日、日経平均株価が上昇し約19,000円となっていますが、アナリスト、ストラテジストのコメントなどをみると、暫くは17,000円~20,000円台が続き、本年後半には20,000円台前半になるという予想が多いような気がします。 しかし、皆…

コングロマリットディスカウントの判定方法 - Sum of the partsを理解しましょう

4月4日の日本経済新聞に「物言う株主、改革のバネに」というタイトルでソニーについて書かれていました。 ソニーはコングロマリットディスカウントの状況にある(2+2が3になるということ)という内容で、事業セグメントが5つある中で企業価値は本来1…

学習塾・予備校関連銘柄が今後期待できるのでは

今、コロナが終息した後に人々はどういう行動をとるかなと想像して銘柄のスクリーニングをしています。そういう中で今後期待できる銘柄の1つが学習塾・予備校ではないかと考えています。 学校が延期されている中、中学受験・高校受験・大学受験を来年迎える…

役員になれないサラリーマンはシニア雇用以外を考えた方がよいのでは

本日のヤフーで日本IBMで定年後に再雇用された60代の男性2人が4月1日、同社を相手取り賃金の差額など約2,200万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したとの記事がありました。 定年前と同じ仕事をしているのに基本給を17万円に下げられ、ボーナス…