中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

2020年度予算に対する概算要求の内容-今後の投資銘柄選定の材料

8月30日に2020年度予算に対する各省庁の概算要求が締め切られ、要求総額は2019年度当初予算比で+3%で105兆円(過去最大)ということです。 財務省は9月から要求に対する査定を開始するようですが、今後の株式投資の銘柄選定の上でも気にな…

個人投資家の株主総会の参加が容易になる方向-経産省が研究会を設置

8月17日の日本経済新聞で、株主総会にインターネットで出席できるように経済産業省が指針を作るとの指針が公表されましたが、これに関して、8月26日に経済産業省が「第1回 新時代の株主総会プロセスの在り方研究会」を開催しました。 この研究会の第1…

味の素がROA8%を目指す

昨日の日本経済新聞で味の素が2023年3月期にROA8%を目指すとの記事がありました。 事業毎にROAを精査し、今期を目途に一部事業の廃止・撤退を決定するとのことです。それぞれの事業のROAは7-13%に設定しているようです。 ROAとは、資産を使って…

ICGNの年次総会が2019年7月16日~18日に東京で開催

ICGNの年次総会が2019年7月16日~18日に東京で開催されました。 テーマは「持続的な企業価値向上のためのコーポレート・ガバナンスの再検討」で、機関投資家を中心に27ヵ国から約500名が参加した模様です。ICGN(International Corporate Gove…

日米欧の主要企業の社外取締役報酬-日本は約1400万円

8月16日の日本経済新聞に社外取締役の報酬の記事がありました。米国コンサルティング会社のウイルス・タワーズワトソンが日米欧5ヵ国の主要企業の社外取締役について、2018年度の調査結果を公表したということで次のような内容となっています。 米国…

日興アセットマネジメントの投資先企業への議決権行使結果の個別開示-買収防衛策議案について

日興アセットマネジメントが2018年7月から2019年6月末までの1年間における投資先企業2,287社の株主総会の議案に対する議決権行使結果結果を開示しました。 買収防衛策議案に対しては、賛成1件で反対72件とのことで、議案の反対率は98.6…

ゼネコン各社の2019年4-6月期決算纏めと今後の見通し

以前にゼネコン数社の決算を紹介しましたが、残りの主なゼネコンの2020年3月期の第1四半期の決算が出揃いましたので、紹介します。 以下は前年同期からの増減になります。また、括弧の数値は今期の予想数値に対する進捗達成率を示します。 売上高 営業…

三井住友アセットマネジメントが議決権行使結果の個別開示

三井住友アセットマネジメントが2018年7月から2019年6月の間の投資先企業の株主総会の議決権行使結果の個別開示をしました。 買収防衛策については、67件中、賛成は5件です。賛成した銘柄は、亀田製菓(2270)、アネスト岩田(6381)、…

パスコ(9232)の2020年3月期の1Q決算

8月7日にパスコ(9232)が四半期決算を発表しました。同社はセコム傘下の航空測量大手です。東京五輪で渋滞緩和関連銘柄として名前があがったりしています。 前年同期比では次のとおりです。 売上高 +8.3% 営業利益 △724百万円(前年同期 △1,…

政策保有株式の保有検証の開示例-川崎汽船と大和証券グループ

8月6日の日本経済新聞で、政策保有株式の保有の合理性の検証について、2019年3月期の有価証券報告書(有報)で踏み切んだ開示がされている会社例として、川崎汽船と大和証券グループ本社が紹介されていました。 各社の有報を見たので、開示例を紹介し…

ゼネコンの2020年3月期1Qの業績-大成建設

決算情報に大成建設が漏れておりましたが、8月5日に大成建設が2020年3月期の第1四半期決算(1Q)を公表しておりました。 FY19.1Q(対FY18.1Q) 売上高 +9.9%、営業利益 +69.5% FY19通期予想(対FY18) 売上高 +5.4%…

ゼネコンの2020年3月期1Qの業績-西松建設、清水建設

ゼネコンはアクティビストが最近狙っている業界の1つで(政策保有株式を含めたキャッシュリッチ業界のため)、アクティビストの強い攻撃により、ゼネコン各社が政策保有株式を売却して、株主還元を増やすであろうことが投資家から期待されています。 さて、…

個人投資家の株式の買いのタイミング - 通期予想に比べて第1四半期業績進捗達成率の視点

7月31日の日本経済新聞で業績進捗率の記事がありましたので、本日は、これについて紹介します。 業績進捗率とは、通期の業績見通しに対して、各四半期の業績実績の進捗がどの程度であるのかということです。 仮にある企業の通期の売上高予想が100億円…

クニミネ工業(5388)の2020年3月期1Q決算-業績進捗率は売上高22%、純利益19%

7月31日にクニミネ工業(5388)が2020年3月期の1Qの決算発表をしております。次のような内容です。ちなみにクニミネ企業は、PBR1倍以下で政策保有株式が潤沢な中小型銘柄です。 <19年3月期1Qとの対比> 売上高 + 9.5%(3,531百万…