中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

取締役候補者のスキルマトリックスを機関投資家が求める理由

数日前の日本経済新聞の記事によれば、取締役候補者の「スキルマトリックス」を作成する上場企業が増えているとのことです。 2019年の株主総会で20社がスキルマトリクスを導入し、2018年の6社から3倍超に増えているようです。とはいっても、上場…

隠れたチャンピオン企業-投資先候補として

6月17日に経済産業省が「世界に活躍するグローバルニッチトップ企業の5年後の現状と課題」を公表しました。 グローバルニッチトップ企業(GNT企業と経済産業省はいっています)とは、2014年3月に経済産業省が選定した100社で、20%以上の世…

野村ホールディングスの指名・報酬委員会の委員長の変更の検証-投資家の目線

野村ホールディングスの株主総会の招集通知で指名、報酬委員会の委員長が古賀会長であったところ、これに対して議決権行使助言会社が反対推奨をしたことから急虚、委員長を社外取締役の方に変更するという報道がありました。 本日はこれについて、投資家の目…

経営判断の原則の適用を受けるための役員会の進め方

前回のクローバック条項に関する紹介のブログの中で、経営判断の原則について少しだけ触れましたが、本日は、経営判断の原則が適用される上で役員会の討議などの進め方について、触れてみたいと思います。 前回ブログで、「企業経営の判断は、不確実かつ流動…

クローバック条項(役員の業績連動報酬の返還)は今後増えるか

先日の日本経済新聞でクローバック条項の記事がありました。 武田薬品工業のシャイアーの買収に関連して「武田薬品の将来を考える会」が色々と活動していますが、同会が株主提案として、クローバック条項を定款に規定することを武田薬品に求めたようです。 …

高い質を持った社外取締役を選んでいますか?-経済同友会「経営者及び社外取締役によるCEO選抜・育成の改革」レポートより

2019年5月17日に経済同友会の企業経営委員会(委員長 富山 和彦 氏)が「経営者及び社外取締役によるCEO選抜・育成の改革―多様なガバナンスに応じた最良のサクセッションの追求―」を公表しました。 このレポートは、ガバナンスの本質・本丸は、大き環…

PMI(購買担当者景気指数)について

PMIという言葉を新聞報道で見かけることがあるかと思います。Purchasing Manager's Indexの略で、日本語では購買担当者景気指数です。PMIがあがった下がったなどが新聞でよく報道されているかと思います。 PMIとは、原材料や部部品を調達する購買担当者に…