コーポレートガバナンス、M&A、企業価値、IRなどに関する実務ニュース

コーポレートガバナンス、M&A、企業価値、IR等の新聞記事について、投資銀行・東証1部事業会社での実務経験を通じて気づいた観点を踏まえて分かりやすく解説していきます

経産省のCGS研究会(第2期)第8回が開催

経産省のCGS研究会(第2期)の第8回会議が7月24日に開催されました。

この会議は、第5回(4/24)より議事録は公表されないようになっていますので、今回も会議資料のみの公表ですが、資料を読む限りにおいては、次のような討議がなされているようです。

1 グループとしての企業価値向上のためにグループ管理実効性を高める上での参考になるベストプラクティスとしての実務指針
2 実効的な子会社管理のための実効的な方法についての共通項の整理
   - 親子会社双方におけるグループ管理規定の整備
   - 事故・不正の未然防止と早期発見のための情報収集仕組み作り
3 有事対応。不祥事等の有事の場合、グループ企業価値毀損をミニマムにするための親会社の対応についての一定の指針作成

などグループとしてのガバナンス体制が議論されたようです。不祥事などは親会社がグループとしての対応をしていくことがあると思います。

直近ですと、日立製作所の子会社の日立化成という中堅化学メーカーが非常用電源に使う産業用鉛電の検査成績書に不適切な数値を記載する不正行為があったと発表しております。この会社も時価総額6,000億円の大手企業ではあるのですが、親会社である日立製作所のグループ管理能力が問われるような報道がされている印象を持ちました。

5月18日にCGS研究会(第2期)の中間整理が公表されていますが、そこではグループガバナンスについては触れられていなかったかと思いますが、6月22日開催の第7回会議からグループガバナンスが議題になっているようです。

次回は9月5日に第9回会議が開催され、CGSガイドライン改訂案がそこで討議される予定のようです。

公表されているスケジュールでは、2019年2月にガイドライン素案が出て、3月にガイドライン取り纏めとなっておりますので、上場企業にとっては、改訂コーポレートガバナンス・コードに引き続き、また来年も6月の定時株主総会の直前に色々と検討することが増えそうです。