ゴールデンウィーク休暇期間中は、改訂CGコードと株主アクティビズムに関連する資本コストと事業ポートフォリオについて書くことができませんでしたが、これは今週中に出来れば書く予定ですが、本日は、休暇中に気付いた経済学の勉強方法について記載したいと思います。
私は法学部出身で学生時代にミクロ経済学、マクロ経済学をきちんと勉強をしたことはありませんでしたが、ミクロ経済学・マクロ経済学は体系的に一度きちんと勉強したいと前から思っていました。もちろん日経新聞やビジネス週刊誌などを読んでいれば、マクロ経済学に関連するGDP、GNPや金利などの基本的知識は、常識のレベルでは理解できるのですが、体系的に理解していないとどうしても弱いなと前々から思っていました。
以前から経済学の書籍は、1、2冊読んだりしていたのですが(途中挫折も多いのですが)、経済学の初心者の方にお勧めの書籍を本日は紹介したいと思います。書籍の名前は、次の2つになります。
著者は石川 秀樹氏という方で、同氏は、上智大学法学部、ロンドン大学を卒業後、新日鐵住金勤務を経て、独立し、現在は石川経済分析代表をされている方になります。昭和38年生まれの方なので、54歳になります。
書籍自体は、知っている方も多いかも知れませんが、公務員試験、証券アナリスト、中小企業診断士、不動産鑑定士といった各種資格試験取得向けの基礎的内容ですが、この書籍の何がお勧めかといいますと、経済学の基礎的なことが分かりやすく纏まっているほかに、この書籍にそった講義内容が、You tubeで石川氏が講義をしていることです。勿論You tubeなので無料です。
つまり、予備校の講義と同じようにこの書籍の内容にそってYou tubeの動画で学習できます。この書籍は1年ほどに私は買い、時々読んでいたのですが、You tubeでの動画はこれまで見ておりませんでしたが、この長期休暇中にYou tubeを初めて見て、感動しました。
資格試験向けの内容ですが、経済学の初心者の方には非常にお勧めです。
経済学のうち、ミクロ経済学は、あまりに現実離れをした内容で正直実務では使うことはないと思いますが、マクロ経済学は、学問として体系立てて勉強しておくことで、新聞記事や株式投資関係の記事・書籍への造詣も深まると思います。古典派やケインズ派の考え方などを直接実務で使うことはないとは思いますが、学問として体系的に理解しておくことはとても有用かと思です。ミクロ経済学も理解しておくと何かの役に立つかも知れません。
ということで、経済学の初心者の方で、お金をかけずにこれから体系的にミクロ経済学、マクロ経済学の初歩から勉強したいと思う方は、この書籍を買って、You tubeで勉強すると良いと思います。勿論、エコノミストなどの経済分析を専門にしていく方には、これでは全く足りませんが、企業で普通に働く方には十分な内容と思います。
そもそもGDPやGNPといった言葉自体は知っている人は多いのですが、この中身の詳細や両者の違いを知っている人は、実は少ないのではないでしょうか。これらの用語などはマクロ経済学の最初に出てくる初歩的な単語ではありますが、このような単語について初歩的なことも理解できていない方が世の中の大部分と思います。そういう観点からは、この書籍と講義動画で勉強すれば、初歩的理解というよりも、一歩進んで中級クラスまでの理解が出来ると言える気がします。
本日は、経済学の初心者にお勧めの本について休暇中に気付いた勉強法として書いてみました。