中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

株式投資

是川流投資の三原則 ー 是川銀蔵「相場師一代」より

最後の相場師と言われた是川銀蔵氏の「相場師一代」を読み終わりましたが、とても面白いですね。ファンダメンタル分析を軸にした割安株投資かと思いますが、海外の投資家の書籍は出てくる企業が海外企業であったり、また和訳がイマイチの場合が多く、とても…

【決算説明会資料の読み方】PBR向上に向けた施策の開示 ー 長期の株価向上のためには自社株買いだけでは効果が小です

上場企業各社の通期決算が本格化してきました。東証からの要請である株価向上に向けた施策についても今回の通期決算のタイミングで開示する企業が多いのかなと思っており、自分の仕事とも大いに関係があるので、本日から日経新聞に掲載された主要企業、特に…

中小型株銘柄の探索ツール ー ニッポン中小型株ファンドの運用報告書

2022年度の通期決算が5月上旬から本格化します。私も投資先銘柄の過去決算の整理を今週末あたりからそろそろ開始する予定ですが(とは言え、集中投資をしているので銘柄数は多くないのですが)、今回の通期決算の大きなポイントは、PBR1倍割れ企業…

中長期株式投資の観点からの有価証券報告書の読み方

本日は、個人投資家の中長期でのファンダメンタル投資関連の情報を1つ紹介します。約3年前の金融庁の金融審議会の資料になりますが、みさき投資の説明資料「長期投資家の視点から見た有価証券報告書」になります。 https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kiny…

中小型の割安株投資の銘柄選定のツール

割安株を探す時に四季報のスクリーニング機能を使う方も多いと思いますが、銘柄数が膨大に出ることも多く、気が滅入ることも多いと思います。1社ずつ決算資料を読むのも結構大変ですし。そのような場合には、ファンドの運用銘柄を参考にするという方法が良…

【株式投資】個人投資家の方は投資先企業の2023年3月期の業績予想の想定為替レートに注目しましょう

私は今年はウォーキングを日課とする目標を立て、本日から毎日1時間のウォーキングを開始しました。とは言え、平日はさすがに1時間は難しいので、帰宅の際に2つほど前の駅で降りて歩くなどして、少しでもウォーキングの時間を確保したいと思っています。…

【株式投資】自動車の生産台数 ー 東南アジアの動向を注視

本日は、前回のブログの続きとして、株主提案の第3回目を書く予定でしたが、まだ文章を作成中のため、本日は別のネタの記事を1つ書きたいと思います。 週明けから投資先銘柄をはじめ、企業各社の2Q決算発表が続きます。仕事の関係では、工作機械、半導体関係…

【株式投資】久しぶりに訪日外国人数を確認しました

本日は久しぶりに訪日外国人の数のデータを確認しました。最近、通勤途中で山手線内で外国人を時々見かけるようになり、外国人の数がどの程度増えているのかと少し気になり調べてみました。訪日外国人と言えば、日本観光局がデータを公表していますね。 http…

【中長期株式投資】投資家「人的資本」見極め ー けど人材投資は昔からやっています

中長期での株式投資の視点として気になる新聞記事を取り上げて行きます。本日の日経新聞の記事になります。 〈人への投資 開示始動〉(下)投資家「人的資本」見極め: 日本経済新聞 最近、機関投資家と会話をすると人的資本への関心も昨年と比べて高まってき…

【株式投資】原子力政策に関する政府の検討状況

先日、「決戦 株主総会 LIXIL死闘の8ヵ月」(文藝春秋)という本を買いました。少し前になりますが、LIXILで創業家と雇われ社長が争った内容がドキュメントで書かれており、これが面白いです。まだ途中ですが、コーポレートガバナンス上の問題やお家騒…

【株式投資】自動車生産台数データ の収集

9月16日に四季報データが更新されたこともあり、投資先銘柄の決算情報の整理と各企業の経営環境に係る周辺情報の収集・分析を行っており、その過程で昨日は1社のIR部門にメールで質問しました。 そういえば、投資先銘柄の1つである某銘柄(中小型株)…

【株式投資】ASEAN主要国での自動車販売台数 ー 電動車の見通し

最近、コーポレートガバナンス関連の記事が続きました。以前は株式投資関連の記事も良く掲載していたのですが、ここ最近は遠ざかっており(自身の株式投資ノートには、ファンダメンタル投資情報を結構細かくメモする習慣は変わりませんが)、久しぶりにファ…

株価の割安性を判断する指標 ー PEGレシオ

本日は保有株式銘柄の期末決算と業績予想について、あらためてエクセル表の整理をしていました。FY21の財務状況から各種株式指標の整理などをして、今後の保有の是非の検討です。特に各銘柄ともに定時株主総会が近付いているので、今後の事業運営につい…

スタンダード企業にも積極的なIR活動を期待します

中小型銘柄への投資で一番悩ましいのは、対象企業がIRに積極的ではなく、またアナリストのカバレッジがないという点です。特に、東証1部でありながらスタンダード市場を選択したような企業はIRへの関心が一段と低い企業が多い印象を受けます。 私の某投…

【株式投資】12月の建設受注 ー 日本建設業連合会

1月27日に12月の建設受注が公表され+7.4%ということです。 https://www.nikkenren.com/news/pdf/newsletter/165/2022_0127.pdf 大事なのは4月からの累計で過去と比較することですが、2018年度と同等の水準で順調というところでしょうか。ゼネ…

【株式投資】10月の建設受注 ー 日本建設業連合会

少し前になりますが、日本建設業連合会(総合建設業者で構成される業界団体)が2021年10月の建設受注統計(法人会員95社)を次のとおり公表しています。 https://www.nikkenren.com/news/pdf/newsletter/163/2021_1129.pdf 10月は前年同月比で+4…

【株式投資】リニア新幹線、北海道新幹線の完成予定

本日は自家用車をディーラーに預けて、はじめてディーラーで代車(オリックスのレンタカー)を借りました。近所の家の業者の工事のセメントの粉末が我が家の車に付着し、業者が保険で負担するということになり、塗装に10日ほどかかるのでディーラーで代車…

【株式投資】アクティビスト保有の上場子会社銘柄はやはり狙い目

商船三井が子会社であるダイビル(8806)にTOBを実施しています。次のプレスリリースのとおり、TOB価格は2200円のようです。 https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS03619/01707253/4901/4e0e/b48a/68ea4e627681/140120211130444248.pdf…

【株式投資】「地熱シンポジウム in 会津若松」が開催されます

先日の日経新聞で地熱発電「次世代型」が動くということで大成建設の取り組み技術の記事が掲載されていました。 地熱発電「次世代型」動く 大成建設やカナダ新興が開発: 日本経済新聞 地熱発電は再生可能性エネルギーの1つです。日本では地熱発電の資源は多…

【株式投資】トヨタが12月の生産計画を公表 ー 80万台規模にとどまる

トヨタ自動車は先日の決算発表で2021年度の通期業績予想の売上高を変えず、自動車生産台数は900万台としているところですが、13日に、12月の生産台数の下方修正を次のとおり公表しました。 12月 生産計画について(11/12時点) | コーポレート | …

国土強靭化のための5ヵ年加速化対策

最近、株式投資関係の記事の掲載をしていませんが、久しぶりに株式投資関係の情報をごく簡単に掲載します。 少し古いですが、ファンダメンタル投資をされている方はご存じかも知れませんが、2020年12月11日に国土交通省が「防災・減災、国土強靱化のた…

第2四半期決算短信の読み方 ー 個人投資家のファンダメンタル投資の視点から

最近、アクティビスト、買収防衛策、コーポレートガバナンス関係の記事が続いていますが、本日は話題を大きく変えて、株式投資をする上での決算短信の読み方のポイントを記載します。機関投資家の方にはあまりにも初歩的過ぎることですが、個人投資家の方に…

地熱発電の増加に向けて本格調査を開始 ー 地熱関連銘柄に期待

本日は今週はじめてのテレワークです。オフィスは今週もほとんど人がおらず、毎日が休日出勤しているかのような人の少なさで、かえってオフィスの方が集中して業務に取り組むことができます。本日は何もなければ、18時前には仕事を終え、近所のプールで1…

少子化の中で今後期待されるペット関連市場

夏期休暇も終わり、今週から仕事を開始していますが、休暇明け早々多忙で、定期的なブログの更新がなかなか出来ておりません(代わりに7月中旬からはじめたツイッターには時々ツイートしています)。アウトプットが中心の仕事で多忙な場合、どうしてもテレ…

自動車部品サプライヤーのFY21業績予想 ー EV化で需要減が予想される自動車部品関連銘柄

以前に日経新聞でEV化により需要が減る自動車部品として、マフラー、変速機、燃料噴射機、ピストンリング、燃料タンク等があげられていました。鋳物関係銘柄の今後の見通しとの関係で上記製品を扱う自動車部品サプライヤーの動向は注視しているところです…

2030年度電源構成 で原発は20%維持 ー ベントナイトは中長期で期待

今更ですが7月1日からツイッターを始めました(ツイッターの利用年代は30代が多いようですね)。フェイスブックは2年ほど前に一度やったのですが、その後やめてしまったのですが、ツイッターは初めてです。ブログとの連携など色々と工夫できるようです…

自動車部品サプライヤーとEV化 ー リケン(6462)の2020年度決算説明資料での開示

ピストンリングで日経向け首位のリケンの2020年度通期決算説明資料(2021年6月15日公表)で内燃機関搭載車のピークアウト等が記載されています。 https://www.riken.co.jp/ir/plan/pdf/setumei_21.pdf リケンでは、内燃機関搭載車のピークアウト…

自動車部品サプライヤーとEV化 ー 日本ピストンリング(6461)の有報(2021年3月期)での開示内容

以前に自動車部品サプライヤーについて次の記事を掲載しました。私の投資先銘柄の中でEV化により影響を受ける可能性のある銘柄があり、中長期での動向を探るべく、まずはEV化でエンジンが不要になったと仮定した場合、大きな影響があると言われている自…

エンジン搭載車の今後の割合は? ー 「パワートレイン別長期見通し」より(経産省 自動車新時代戦略会議資料)

自動車部品サプライヤーの自動車のEV化に伴うリスクについて整理をしていますが、昨日までにざっと何社か調べた結果を紹介します。手間をかけずに調べたので、各社の決算説明会資料や昨年度の有価証券報告書からの抜粋です。 リケンの2019年度の有価証…

自動車のEV化で不要になる自動車部品 ー 今後の各社の決算を注視するのが一番大事

投資先に自動車用の鋳物の材料関連銘柄があり、自動車のEV化に伴い鋳物がかなり減少するリスクがあり気になっていたので、昨日、あらためてEV化により不要になる自動車部品の情報収集をしました。 大きく分けるとエンジン部品、駆動部品、電装品があると…